NOUVELLE CALEDONIE 2

太陽が東の水平線を染め始めると、鳥が啼いて花が咲く。
太陽が子午線に差し掛かると人々は木陰に集い、
西の水平線に沈む頃には花が散ってコウモリが飛ぶ。
太陽はこの大地からおよそ1億5千キロの距離にいて、
この星の幸福も不幸も、喜びも悲しみも知っている。
 ヌメアは都会だ。海沿いにはリゾートホテルが建ち並び、レストランもフレンチから中華料理、和食の店もある。郊外のスーパーはびっくりするほど大規模で、何種類ものチーズや生ハム、惣菜からカップラーメンまでが揃っている。インターネットも使えるし、携帯電話も簡単に手に入る。
 僕が旅行者として初めて訪れたのは1989年だ。ヌメアから当時の「町」としての風情は消え失せて、すっかり「都会」としての貫禄が備わってしまった。ビジネスタウンに変貌して、住み辛いと感じるようになった人々は郊外へと移り始め、かつてはニアウリのサバンナでしかなった土地に突如として住宅街が出現し始めた。
 ひとりでも多くの観光客を呼び込もうと、サンゴに守られていた無人島にも高級リゾート施設が造られて、そこを住処としていた多くの生命たちは遠のいていってしまった。
 さあ、明日はこの風に乗ってどこへ行こうか。
♪ La La La 風の中で♪ (うすいなおこ『唄ドロップス』より)
●作詞・歌・ウクレレ:うすいなおこ ●作曲:根岸和寿



●写真:ばっぷ / KEN / NORIKO
●ロケーション:メートル島 / クエンド・ビーチ / ヌメア / シグナル島
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